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6/17/2022 9:30:00

Case63.夏を制する

eyecatch
マインド

昔から【夏を制する者は受験を制す】と言われている。現役生の中にはなかなかピンとこない人もいるかもしれないが、浪人生や一度受験を終えた大学生や社会人はその意味がわかるだろう。

一年間を四等分にすると、すなわち、春、夏、秋、冬という時期で分けて考えると、それぞれ春は基本的な学習リズムの確立や得意・苦手科目の洗い出し、夏は典型的な基本〜標準問題の徹底的な習得、秋は標準問題を中心にしつつ少し複雑な融合問題への挑戦、冬は共通テスト・各大学の二次試験対策という流れになる。さて、この流れにおいて、一年間の学力を規定する最重要時期が夏なのである。

上記のように、夏は典型的な問題を学習の中心に据え、the 定番問題と言われているような各教科の問題に対しては、(理想的には)見た瞬間に答案作成を始められるような状態を目指す。受験とは限られた出題範囲からしか試験問題を出すことができない。つまり、必然的に試験に出せるような良問や最重要問題というのは限られてくるわけで、その攻略こそが合格のため足がかりになるのである。

この典型的な問題を概ねクリアできると、解答できる問題の幅が一気に増え、実際の入試問題のような融合・複雑化された問題でもかなり解けるようになってくる。また、同時に難問・奇問を選別する目も養われてくるので、試験本番で合否にほぼ影響しない難問・奇問に出くわしたとしても、その問題を後回し(場合によっては“捨てる”)にして優先すべき問題から手を付けることができる。

繰り返しになるが、この最終形を迎えるために、夏に十分な学習時間を捻出し勉強に取り組むことが必須である。逆に、この夏のタイミングを逃すと、秋に夏休みのようなまとまった時間を確保するのはなかなか難しいため、夏にやるべきことを行ったライバルとの差を埋めることができなくなってしまう。

きちんと夏にまとまった時間を勉強に費やすことができ、標準かつ典型問題に取り組むことができたなら、おそらくその受験生は非常に高い確率で来春に合格を手中に収める。(見当外れの自己満的な“標準かつ典型問題"ばかりをやっていれば話は別だが。。。)ここをクリアした受験生の秋以降の学力の伸びは凄まじい。基礎基本がしっかりできているため、あとは磐石な土台の上に個別具体的な各大学固有の問題を上乗せしていけば良いのである。

これから本格的に迎える夏に向けて、夏とはそういった肝心要の時期なのだということを念頭に置いて学習を進めてほしい。決して後戻りできない時間の流れの中で、いかにポイント・ポイントを押さえて学習を進めていくのか、こういった学習戦略が合否を大きく分けるのである。がんばれ、受験生。夏はもう目の前だ!

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