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2/11/2022 9:30:00

Case45.教材選び

eyecatch
勉強法

 書店に行くと何百、何千という大学受験の教材がある。デザインに凝っているもの、シンプルな作りのもの、解説中心のもの、演習中心のもの、数百円程度のもの、高価なものなど、多くの出版社・著者らが最高の教材を作り上げようと切磋琢磨し、結果的に書店にはどれを選んで良いかわからなくなるほど教材がひしめいている。

 上記のような状態だと、つまり選択肢が多すぎると「結局どれを使えば良いのかわからない。」という受験生が多発する。たしかに自身の受験時代を振り返ってみても、どの教材が良いかわからずあっちにもこっちにも手を出して失敗した経験があり、そのような受験生は多いのではと推察する。本塾(北大・医大進学塾)では医学部・難関大へ最短で合格するために必要なエッセンスの詰まったオリジナルテキストを17年間毎年新たに作成し、塾生はそれを中心に学習を重ねているわけだが、今回は塾生以外の受験生にも参考にしてほしい教材選びの一つのポイント・考え方について、総論的な話を中心に書き進めていく。

 各教科に必ず全国的にも有名で人気のある教材というものがある。それらは古いものから新しいものまで様々であるが、いずれの人気のある教材にも共通している特徴として、「標準的な問題を標準的な答案で解き上げ、尚かつ標準的な解説に+αで別解や解法の考え方」を書いてくれているということが挙げられる。特に別解が複数ある、あるいは複数の視点から問題のヒントをくれている教材というのは、結果的にその一冊をマスターすることと複数の教材をマスターすることは同値であり効果的である。

 逆に受験生が思わず選んでしまいがちな教材の一つとして注意してほしいのが、難問奇問を美しすぎる解法でまとめ上げた教材には手を出さない方が良いということである。受験生の心理的に、わからない問題・未知の問題に出会うと「これもあれも全部できないと志望校に落ちる」という思考に陥りやすく、結果的に難問・奇問を扱った教材を買ってしまうという黄金の失敗パターンがある。こういう教材は、二次試験で90点を100点にしたい人には良いかもしれないが、合格に必要なのは90点を100点にする努力よりも40点を50点、60点にする努力の方がはるかにコスパが良く現実的であるということは以前の記事でも述べており、そちらも参考にしてほしい(Case40. 最もコスパの良い勉強法)。つまり、合否のポイントはその難問奇問を美しく解ける学力ではなく、標準的な問題をミスなく正確に素早く解き切る学力であることがほとんどである。

 またもう一つ重要なポイントとして、実際に受験生がその教材を使うときに、問題や解法などの本質的な部分以外にも教材のデザイン(細かい話だが…)なども結構大切だったりする。その一冊と長い間付き合うことになるわけだから、やってみると使いにくい教材、使っていて何だか不快になる教材などはやめた方が良い。一枚のページに情報量が多い教材が好きな人、一枚一枚のページには情報量は少ない方が良い人、カラフルな教材が好きな人、モノトーン調の方が好みの人などなど。こればかりは仕方ない。

 教材選びは一年間の学習戦略を考える上で非常に重要である。恐れずに言うと、教材選びに失敗することは一年間の学習戦略のミスにつながり、それは来春に期待するような結果を得られないことにもなる。たかが教材、されど教材、「この一冊!」というものを是非見つけて来春の合格を是非掴みとってほしい。

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