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3/29/2024 9:30:00

Case152.合格から逆算した受験戦略

eyecatch
戦略

今年度もまもなく終わろうとしている。同時に、新年度に向けて本格的な受験モードに突入する受験生も急増する時期である。これから約1年間の受験競争を勝ち抜くためには、がむしゃらに勉強をするだけではなく、合格から逆算した受験戦略を考える必要があるだろう。

それぞれの受験生にはそれぞれの志望校があるわけだが、その目標と現在の自分の立ち位置を正確に把握できているだろうか?結論、志望校と自分の現在地の二点を正確に把握することができれば、その距離をもって残りの期間を逆算的に割り算すれば毎月、毎週、毎日どれだけ学習を進めなければならないかを理解することができるわけだが、多くの受験生は志望校のレベル、自分のレベルをともに正確に把握できていない。「医学部合格にはこのくらいの学力が必要だろう」とか、「自分はこの問題くらいならすぐに解けるだろう」とか、たいてい感覚的な議論になっていることが多い。しかし、この感覚値だけで受験勉強を進めると必ずどこかで破綻し失敗する。

とは言え、受験生が志望校のレベルと自分のレベルを正確に把握できないのはある意味で当たり前とも言える。なぜならば、『志望校に合格したことがない』からである。実際に一度合格したことがあれば、実体験としてその人のノウハウに組み込まれ、『合格までの逆算で、いつまでにどのレベルの問題ができるようになれば合格する』という具体的なプランを把握できるが、先に述べたように受験生は実際に合格したことがないのだから“逆算”で受験戦略を組み立てることは不可能である。

仮に親族で以前その第一志望の大学に合格した人がいたとしても、その経験は必ずしも現在の受験には通用しないことも多い。最も典型的な例では『私大医学部受験』がこのパターンだが、“昔は偏差値50もなくても受かった”“国公立の滑り止めだから私立の対策は全く立てなくて良い”など、これらの情報は化石であり、現在は全く役に立たない。そのような時代もあったかもしれないが、今日の受験事情でこのようなアドバイスを真に受けてしまうと、まさに百害あって一利なしであろう。

では、合格から逆算した受験戦略を組むにはどうしたら良いのか。結論、自力のみでこの受験戦略を組むことは難しいことが多く、高校生であれば高校の先生が最も身近な存在であり、既卒生であれば塾や予備校の先生ということになるだろう。しかしながら、特に医学部受験のような高度に専門的な知識が要求される志望校の場合、学校の先生や塾・予備校の先生でも自分の志望校に対して造詣が深くないことも多々あるのが事実で、そうなると各医学部専門塾に頼るのが最も確実で手堅くなる。医学部受験の大戦略での方針ミスは取り返しのつかない致命傷になるため、将来に得られる何十、何百、何千倍のリターンの高さも考慮すると、そこに先行投資するのは、レトロスペクティブ(後方視的)に見ると結果的に最良なことが多い。

本気で第一志望に合格したいと考えるなら、適切なメンターや指導者を探すことから始めよう。自分にあった最良のメンターや指導者であれば、自分だけの『合格から逆算した受験戦略』を提案してくれる。『受験は団体戦』と呼ばれるのは、こういった周囲のサポート人材も含めてということなのだから。

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