今日は学習環境に関するお話をしたいと思う。継続的に勉強を続けていくためには、日頃から自分にとって最良の学習環境を整える工夫が必要で、その環境に身を置くと自ずと勉強に集中できる環境作りをしてほしい。受験生はすでに受験勉強が開始されており毎日10時間以上の時間を勉強したり、あるいは来年以降に受験生になる高1、2生や中学生は来るべき時にパッと本気モードになれる環境を今のうちから模索してほしい。
場所については、自宅で勉強する派、あるいは自宅外で勉強する派に大別される。自分は自宅外派だったが、これはどちらが良い悪いという話ではなく、自分はどちらであればより集中して取り組めるのかということを正しく認識すべきである。自宅派では、自宅内のどこで勉強するのが最適なのか、その時どういった椅子や机がフィットするのか、机上に置く道具セットはどのようなものが良いのか、服装はどうするのかなど、実際に勉強をする具体的な環境一式をカスタマイズし最適化してほしい。同様に、自宅外派でも、どこの施設で勉強するのか、どの座席と机を使うのか、机上に置く教材類は何を選ぶのか、どんな格好で臨むのかなどを考えよう。
また、自宅派も自宅外派も、万が一に備えて『第二の学習環境』も整えてほしい。特に自宅外派は、その施設が急に使えなくなったりした際に『そこでしか集中できない』という状態になってしまうと、万が一の際に日常学習に支障をきたしてしまうからである。こういった『第二の学習環境』は早々に日常学習の環境パターンの一つに組み込んでおくのが良く、可能な限り早い段階から違和感のない学習環境にしておこう。
日常学習を高いレベルで安定的に継続させる工夫も受験勉強の一つである。受験勉強は決して短距離走ではないので、こういった日々の細かな努力の差も、結果的には大きな差になる。