共通テストまで残すところ一週間となった。超直前期は体調管理が最重要なのは言わずもがなであるが、勉強面では『国語・英語の長文感覚を研ぎ澄ませる』ことも意識しよう。
国語や英語の長文を解くにあたり、時間内に文章を読み切り、次いで選択式の回答を選ぶという長文感覚は直前期に最も意識する必要がある。というのも、仮に1日、2日と長文から離れてしまうと、たちどころに体で覚えた長文読解の時間感覚やマーク感覚が鈍ってしまうからだ。これは部活動で運動をしている人なら似た感覚をもっているかもしれないが、例えば正月休みを挟むだけでラケット感覚やボール感覚が急に落ちてしまうことに似ている。長文感覚とは、理屈では説明できない“長文読解に対する肌感覚”とも言える。
特に、国語の現代文でこの傾向はよく見られ、「この選択肢はこれまでの過去問演習の経験から何となくおかしい」「この二択で迷ったときは、自分(または問題)の傾向が〇〇だからこちらの選択肢にしよう」という“経験値”や“感覚”の類である。時間に対しても同様で、時計を見ずとも「このくらいのスピード感で文章を読めていたら残り8分で文章を読み切れば良さそう」「今のペースだと2-3分時間がオーバーするから文章を読むスピードを2割ほど速めないとダメだな」とわかるが、これも研ぎ澄まされた長文感覚によるものである。
こういった長文感覚は、最後の一週間だけ国語や英語に触れるだけで形成されるのは難しいが、11月や12月から真剣に共通テスト対策として長文に触れていた人ならばすでに長文感覚は身についており、最後の一週間はこの感覚を落とさないように毎日最低でも一つ以上長文に触れ続けることで、その長文感覚を維持し研ぎ澄ませることが大切である。さもなくば、せっかく築いてきた長文感覚を最後の最後に手放すことになり非常にもったいない。
最後の一週間、体調を最優先にしつつも最後の追い込みで共通テスト得点の最大化を図ろう。たかが一週間、されど一週間、この一週間で3月の勝利をグッと引き寄せよう。