今日は受験とはあまり関係なく、一個人として気になることを書いてみようと思う。
毎年必ず医療ドラマが流行る。驚くほど流行る。多くの人の関心を得やすいテーマであるから、テレビ局もこぞって毎年様々な視点から医療ドラマを制作している。天才外科医、救急医療、離島医療、マイナー領域など、よくもまあこんなに面白おかしく制作できると感心する。
まず前提として、医療ドラマは医者が見ても面白い。メジャーな疾患からマイナーな疾患までドラマティックに描出する様は、さすがテレビ局だと思う。個人的には、最近のものだとドクターXが一番好きで、スピード感があり見ていると爽快感が得られる。「わたし失敗しないので」、一度は言ってみたい台詞である。
概して見ていて面白い医療ドラマであるが、医療人である我々がドラマを見ていると、「え?」と思わず笑ってしまうような面白ミス?もある(笑)一般の人はまず気が付かないと思うが、実際に医療現場で働いていて、それはないでしょうと思わず笑ってしまうものがいくつかある。
例えば、術場で滅菌手袋を着けたのにマスクしていない(=もう一回手袋着け直すのかな?笑)、神経内分泌腫瘍の読み方がおかしい(=神経内、分泌腫瘍ってなに?笑)、院内履きのルールを守りましょう(=ヒールを履いて回診ですか?急変時は走れる?笑)などなど。医学生レベル、少なくとも研修医レベルでも思わずツッコミが入ってしまうようなものが多々ある。本物の現場でもし同様のことをやろうものなら、、、ご愁傷さまです。
受験時代はなかなかテレビをゆっくりと見る暇などないが、医学部に合格して少し時間ができた中で医療ドラマを見ると、非医療人とは異なった目線で医療ドラマを楽しめるようになる。医学部を目指している受験生も将来そんな見方でドラマを見る日がきっと来るだろう。思わず「え?」と反応してしまう、そんな日が(笑)