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10/25/2025 4:30:00

Case234.危険は、見ようとする人にしか見えない

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その他

人は自分の認識している範囲でしか物事を理解できない。これは「見ようとする人にしか危険は見えない」という考え方につながる。この言葉は、単に注意深くあれという意味に留まらない。

私たちは自分が「危険だ」と認識しているものにしか注意を払わない(払えない)。たとえば旅行に行くとき、多くの人はスリや置き引き、交通の危険に備える。なぜならそれらが「危険なこと」だと知っているからだ。しかし、現地の文化や習慣、あるいはもっと小さな「無知からくる危険」については見落としがちになる。それはその危険の存在を知らないがゆえに、その危険が見えないからだ。

これは日常生活でも同じである。たとえば、仕事で新しいプロジェクトを始めるとき、ベテランの人は過去の経験から潜在的なリスクを嗅ぎ分けられる。一方、新人はそのリスクに気が付かない可能性がある。それは彼らが単に不注意なのではなく、まだ「危険と認識するフィルター」を持っていないから生じるのだ。

このフィルターは、経験と知識によって作られていく。多くの失敗を経験し、多くのことを学んだ人ほど、危険を察知する感度が高まる。逆に言えば、失敗や経験がなければ、危険が目の前にあっても、その危険は透明な存在であり気が付くことができない。

だからこそ、人は常に学び続ける必要がある。新しい知識を得て、未知の体験を重ねることで、自分の「見えている範囲」を徐々に広げていく。そうすれば、今まで見えなかった危険のサインに気づき、より安全に、そして賢く行動できるようになる。危険はあなたの意識の中にこそ存在する。

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