昨日の自分よりも今日の自分が成長していることを感じているか。昨日の自分よりも今日の自分が何か一つでも新しく成長できたことがあるならば、それを積み重ねることがいつの間にかとんでもない道につながる第一歩となる。今日はそんな話をしてみようと思う。
すべての成功は行動することから始まると言える。行動といってもものすごく大きなことをしなければならないのではなく、何か小さな変化を積み重ねることが最も大切である。イチロー選手の言葉を借りるならば「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ」とあるが、この「小さなこと」を積み重ねることが簡単なようで一番難しく、ただしそれを実行できるかどうかが最終的なゴールラインを規定すると言える。
多くの場合、何かやろうと思ってもやろうと頭の中で考えただけで終わってしまう。次に、実際に行動に移しても三日坊主で終わってしまい、何かを積み重ねる段階まで持続しない。持続し始めても結果というものはたいていすぐに現れないため途中で諦めてしまう人も出てくる。そうした中で数ヶ月、半年、一年と続いた人だけにこそ、ようやくその効果は現れ始め、いつの間にか目の前の小さな成功を積み重ね、当初は不可能とすら思えた目的地にたどり着いている。
受験勉強とはまさにこの典型である。自分の思い描く目標を掲げたらその目標に向けて毎日学習を続けるという実際の行動に移す。目の前の問題に一問入魂し、それを毎日継続し、昨日の自分よりも成長した今日の自分を感じながらこの日常を積み重ねる。そうするといつの間にかゴールとの距離は縮まっていき、ある日とんでもない目標に到達する。つまり受験的にはそれが当初思い描いた第一志望合格である。
では具体的に何をすべきなのか。それはすでに述べたように「何か行動を起こしてみる」ことからすべては始まるのである。行動を起こすことがすべてのファーストステップであり、行動なしに成功はあり得ない。学校で与えられた課題を毎日きちんとこなすことから始めるも良し、上手くいっている人の見よう見まねから始めるも良し、目標とする人の話を聞きに行くも良し。これらはすべて行動を起こしているのであるから必ず次につながる布石となる。
先に述べたように多くの場合は頭の中で思案して終わりという人がほとんどであるから、具体的に何か行動を開始した時点で全体の1割以内に入ることができる。自分は9割に入りたいのか、それとも1割に入りたいのか。それは自分の考え方であり、生き方である。社会すべてを知るわけではないのでどちらが絶対に正しいということはないのかもしれないが、少なくとも周りの優れた能力をもつ人や結果を出す人たちを見たときに、やはり何か具体的な行動に移すスピードやそれを最後までやり切る力を持っている人の割合はかなりの程度だと思う。
迷ったらまず行動してみる。こういった俊敏さや機動力も受験では問われているのかもしれない。