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8/19/2022 9:30:00

Case72.周囲に相談できる人はいますか?

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その他

 自分の周りに困ったことを相談したり、質問したいことを聞けるような相談相手はいるだろうか?受験生のみならず、それを支える保護者・家族の方も一年間の学習において適宜質問や相談したいことが出てくるのは至極当然である。その疑問や相談を解決できなければ、そのモヤモヤを抱えたまま受験に臨まなければならない。今日は自分の周りの学習環境を見つめなおすためにぜひ一読してほしい内容である。

 学習を進めていると必ず分からないことが出てくる。その分からないことを解決できるかできないか、それは一年間学習を進める上で最も重要なことである。各教科であれば各教科を質問できるようなプロ講師の存在、受験情報や学習全体の相談をするならば進路相談員の存在は必須である。このような日々の学習をサポートしてくれる受験のプロ達を味方にしておくことは、自身の受験を確実に前に推し進める上で大いに重要である。受験生や保護者がすべてを自分達で行うのはほぼ不可能であり、コストパフォーマンスという点からもオススメしない。

 現役の学生であれば、まず相談先として思い浮かぶのは【学校】であろう。そこには各教科の先生、進路指導の先生は必ずいる。毎日通学している先でアドバイスを受けられるならば、まずはそれを利活用すべきだろう。しかしながら、実際に“真に必要なアドバイス”を受けられる人はかなり限定的と言わざるを得ない。それは学校には多種多様な学生が100人単位で在籍し、1:nの関係において教員側に限界があるのも一理あるためである。また、特に医学部や難関大といった受験を考えている場合は、進路担当の先生自身も不得手であることもしばしばで、結果、真に必要な情報が得られないことも多々ある。

 次に浪人生であれば、同等の働きを期待できるのは【予備校】や【学習塾】であろう。各教科や進路指導の先生と密な関係を作り、たくさん聞きたいことを質問できていれば大いに予備校・学習塾を利活用できていると思う。しかし、こちらもなかなか現実的には難しいことが多い。特に大手予備校の場合は、1:Nの関係が学校よりも数値上悪化し( n<N )、また各講師に質問できなかったり、質問できたとしても授業をしてくれた講師には質問できず質問担当のアルバイト学生にお願いすることになったりなど、現実はそう甘くない。また、受験情報を求めて進路指導の専門家に相談してみると、実は受験経験の乏しいマニュアル中心のパートスタッフだったということも実例として存在する。残念ながらこれが現実である。

 「餅は餅屋」という諺があるが、物事はそれぞれの専門家に任せた方が良いという意味の諺である。まさに大学受験における医学部や難関大受験とはこの諺の典型であり、これらレベルでは一般的な学校や予備校、学習塾では現実的にほとんど対応が不可能である。実際、学習相談に来る受験生や保護者の方の学習方針や学習状況などを聞いていると「???」と思ってしまうような独自の学習法を実践している例を散見する。よくよく話を聞いてみると「担任の先生にそう言われたから」「塾の先生にそう指導されたから」と耳にし、とても残念な気持ちになってしまう。やはり「餅は餅屋」なのである。

 これから秋を迎え、受験の後半戦に本格突入する。正しい方向性を再確認し、あとはゴールに向かってひたすら前に走ろう。そのためにも信頼できる人に今の学習方針・学習状況の確認をしてもらおう。それが大敗を喫しない最善手である。

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