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6/11/2021 5:39:00

Case7.自分の普通、全国の普通

eyecatch
マインド

 自分の「普通」は果たして全国の「普通」であるのか。受験とは絶対的な自分の立ち位置ではなく、相対的な立ち位置で勝敗が決まる。とりわけ医学部受験のような全国のハイレベルな人たちで争う「椅子取りゲーム」では、彼ら彼女らの中で自分がどこに位置しているのか、それが問題なのであって、「自分の中では頑張っている方だと思います。」というのは通用しない。

 自分の受験時代を振り返ると、結果的に周囲に数多くの自称「医学部狙い」が存在した。おそらく彼ら彼女らの「My偏差値」は70超、80超であったのかもしれないが、実際の全国偏差値は自身の認識と大きく乖離していた。「自分ではかなり勉強してると思うんだよね。〇〇の分野もできるようになったし、△△大学の医学部なら受かると思うんだ。」、この思考が一番恐ろしい落とし穴なのである。

 特に北海道にいると海を挟んでいるせいか、この「My偏差値」から脱却できない受験生が多いように思う。東京を中心とする首都圏では、いわゆる「受験マシーン」とも言える、とんでもない勉強マシーンが量産され、彼らの周りには彼ら自身のような「受験マシーン」がひしめいているから、リアルな感覚として難関大・医学部合格の難しさや勉強のハードさを肌で感じている。こういった「受験マシーン」達と同じ土俵で戦うわけだが、北海道は上記のような理由から「教育僻地」と化している。実際、私の周囲の友人・知人で東大医学部や慶應医学部、東京医科歯科大学などの超難関医学部の医師・医学生と話をしたとき、彼ら彼女らがどういう戦争を勝ち上がってきたのかを生で聞き、受験当時いかに私自身がぬるま湯に浸かっていたのか大いに恥じた記憶がある。

 さて、この記事を読んでいる人の大半はこれから医学部受験を目指す人やその親であるだろうが、今回の記事で私が真に伝えたいのは、「あなたの普通は全国では通用しません、だから一日も早くその事実に気が付いて下さい。今ならまだ間に合いますよ。」ということである。たいていの場合、残念ながら、あなたの普通(My偏差値)を客観的に分析すると、医学部受験では全国偏差値50にすら到達していない場合が多い。受験生やその親は、My偏差値なのか全国偏差値なのか、自分は今どちらの立場で勉強しているのだろうかと分からなくなることがある。そのような場合は実際にそういう経験をした医学部の先輩や医師、医学部受験指導の経験が豊富な受験指導員に聞くのが最も確実である。真っ暗闇の中で正しい方向を示してくれる「コンパス」となり、医学部受験全体をマネジメントしてくれるからである。周囲にそういう人がいないならば、ぜひ一度北大・医大進学塾に来て塾長の進路進学相談を受けてみてほしい。多くの受験生や親が何かにハッと気が付くきっかけになってほしいからである。

 自分の意志で「医学部に行くんだ!」と一度決めたなら、いかに一日も早くMy偏差値から脱却し、医学部受験の全国偏差値50に乗り、そこからさらに60超、70超を目指していくか、それこそが全国のライバルたちとしのぎを削る「椅子取りゲーム」で勝ち上がる最善かつ唯一の攻略法なのである。

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