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3/17/2023 9:30:00

Case99.自分は何がしたいのか

eyecatch
マインド

今年度の大学受験はおおよそ終わりを迎えた。後期日程の試験も終え、残すは後期の合格発表のみというのがほとんどであろう。晴れて四月から大学生活をスタートさせる人、もう一年大学受験をする人、就職を選んだ人など様々な選択をした人がいると思う。多種多様な選択肢の中から自分の思い描くビジョンに向けてそれぞれが後悔のないような選択を行っていると思う。

「自分は何がしたいのか」「自分は何者になりたいのか」、こういった未来設計図を自分の中で漠然とでも描き、ある意味で無限通りある選択肢のうち最適解と思われる選択を行っていく。自分の人生を考えるときには、明確な答えがわからないなりにも常に選択の必要に迫られ、その都度自分の未来の姿を想像し判断していかなくてはならない。

2021年にノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏の受賞記者会見で、真鍋氏の国籍変更(日本→アメリカ)について以下のようなやり取りをしている。

記者:日本からアメリカに国籍を変えた主な理由を教えて下さい。なぜあなたは国籍を変えたのですか?

真鍋:面白い質問です。日本では人々はいつも他人を邪魔しないようお互いに気遣っています。彼らはとても調和的な関係を作っています。日本人が仲がいいのはそれが主な理由です。ほかの人のことを考え、邪魔になることをしないようにします。日本で「はい」「いいえ」と答える形の質問があるとき、「はい」は必ずしも「はい」を意味しません。「いいえ」の可能性もあります。(会場から笑い)なぜそう言うかというと、彼らは他人の気持ちを傷つけたくないからです。だから他人を邪魔するようなことをしたくないのです。アメリカでは自分のしたいようにできます。他人がどう感じるかも気にする必要がありません。実を言うと、他人を傷つけたくありませんが、同時に他人を観察したくもありません。何を考えているか解明したいとも思いません。私のような研究者にとっては、アメリカでの生活は素晴らしいです。アメリカでは自分の研究のために好きなことをすることができます。私の上司は、私がやりたいことを何でもさせてくれる大らかな人で、実際のところ、彼はすべてのコンピュータの予算を確保してくれました。私は人生で一度も研究計画書を書いたことがありませんでした。自分の使いたいコンピュータをすべて手に入れ、やりたいことを何でもできました。それが日本に帰りたくない一つの理由です。なぜなら、私は他の人と調和的に生活することができないからです。(一部抜粋)

この真鍋氏の発言は、我々のように日本で日本的に暮らしている人には深く考えさせられるメッセージである。

「自分は何がやりたいのか」、もしこの問いに対する一定の答えを自分なりにもっているならば、それは例えばもし自分が「医者になりたい」と強く思うケースを想定するならば、周囲の人間が足を引っ張るようなことを言ってきたりしてきたりしても、これから降りかかる困難に立ち向かう勇気と情熱を持って取り組みきってほしい。そして真に強い気持ちがあり行動に起こすと、その目標に理解を示してくれるような新たな仲間が増えたりするものだ。

自分のやりたいこと、なりたい自分をイメージできているならば、周囲の目など気にせずに全速力で走り抜けてほしい。そして、そんな君を応援する人は必ずどこかにいることも忘れないでほしい。

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