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6/11/2021 5:43:00

Case8.二次学力

eyecatch
勉強法

 まず一般論として、医学部合格には二次学力が欠かせない。理由は簡単で、一次(共通テスト)よりも二次(個別学力検査)の方が配点が高い場合が多く、また、二次学力の高い受験生は一次学力も比例して高い場合が多いからである。一方で、その逆のケース、すなわち、一次で高得点が取れるから二次でも高得点が取れる、というのは成り立たないケースが多い。それはなぜだろうか。以下にその理由を示していく。

 一次試験はマーク試験であり、どの教科でも何かしらの誘導があるのが一般的である。様々な学力をもつ全国約50万人の受験生が同時に試験を受け、限られた時間内で解ききれる分量と難易度で作成し、その平均点が約60点になるように計算して作られた試験である。全国の受験生が同一の問題を一斉に解くわけだから、極端に意地悪な問題や難しすぎる問題、分量が極端に多すぎる問題は出題することができない。一次試験で求められる学力は、「解法の誘導に乗る力」や「素早い計算力」、「よく見る典型問題を取りこぼさない力」である。※これは一次試験が易しい試験であるというわけではないことに注意してほしい。

 一方で、二次試験は各大学が各々の大学の受験者層に合わせてある程度任意に作題できる試験である。難関大は難関大が求める学生のレベルに合わせて、医学部は医学部が求める学生のレベルに合わせて問題が作られている。とは言え、受験という出題範囲の決まっている「狭いプール」の中では突拍子もない発想を求める試験問題などではなく、いわゆる典型問題に一部手を加えて工夫を施した問題を出題することが多い。難関大や医学部などでは、こういった典型問題を分野横断的に・複合的に手を変え品を変え組み合わせ、「一見すると初見の問題だが、よくよく考察すると典型問題を2つ3つ組み合わせた問題に過ぎない」という出題の仕方が非常に多い。

 つまり、二次学力が高い学生は、典型問題を組み合わせて解く思考訓練を日常的に行っているわけであるから、共通テストのような「思考を要するが比較的真っ直ぐな典型問題」を前にしたとき、「一直線の解法で解ききれる」「型通りの問題だ」と感じながら問題を解き進められる。センター試験から共通テストに変わり、問題の「見かけ」は変わってもその問題の根底にある「求められている理解力・解答方針を立てる力」に大差はない。そして、このことを十分に理解できるほどの学力を身に付けた状態こそが、真の学力が養われた状態(二次学力が高い状態)なのである。真に二次学力を高めれば、満点を取れるかどうかは別問題として、「共通テストなら失敗しても9割は取れる」というレベルに達する。いわゆる偏差値が70、75以上のレベルの学生はこのレベルにあるため、ほぼ共通テスト対策は不要であるとすら言える。(マーク形式に慣れる、特有の問題形式に慣れる、時間に慣れる、誘導に乗る練習をする、などは最低限必要。)

 また、一般論として、難関大や医学部は一次よりも二次の方が点差がつきやすい。それは上述したように、二次では分野横断的に複合的な問題が出され、ゼロの状態から自身の力で解答方針を立てる必要があるからであり、それら問題を解くトレーニングを積んでいない受験生は必然的に淘汰される、というよりも淘汰するために大学側がそのような問題を課していると解釈するのが正しい。すなわち難関大や医学部は「Aを見たらBと答えよ。Cが出たらDだ。」というような安直な試験勉強をしている受験生を欲していないのだ。「Eを解くためには自分の知っているF、G、H、Iの手札の中からどれを使おうか。FとGを組み合わせて、途中でHの解法を使い、結論はIのパターンに持ち込めば解けそうだ!」と思考できる学生を求めているのである。この思考力は決してマーク形式のみの学習、特に除外的解法(「A~Dは違うから答えはE」という選択肢除外によって得られる答案方法)で養うことはできない。

 以上のように、難関大や医学部を目指す受験生は必ず二次学力をいかに引き上げるのかということに全身全霊をかけて取り組んでほしい。そうすることこそが合格への最も確実で最も早い勉強法である。十分な思考訓練を重ねること、そしてそれから逃げないことが最も重要なのである。

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