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11/18/2022 9:30:00

Case85.できない理由ではなく、できる理由を探す

eyecatch
マインド

世の中には新しいこと・難しいことに果敢にチャレンジする人と、全くチャレンジしない人がいる。経験則ではあるが、前者と後者の一般的な割合は1:9程度か、あるいはもっと極端な数字で1:99かもしれない。それくらい何かにチャレンジするのをためらう人の割合が多いように思う。

老若男女問わず【前例がないのでできません】という人がいる。チャレンジして成功する1%側の人間は【前例がないのでできません】ではなく【前例がないからやってみます】という考え方ができる人である。「前例がないから」「そんな経験がないから」と言う人は10年後20年後も前例がないと言い続け、結果的に目の前のチャンスを逃し続ける。

ここでもう一度社会を見渡したとき、昔は前例がなかったものが今となっては当たり前として社会に受け入れられていないだろうか。パソコン、スマートフォン、電気自動車、自動運転など、これらすべては開発当時には夢の夢だったものが、今となっては社会にごく当たり前のものとしてありふれていないだろうか?こういった具体例は枚挙に暇がない。何か新しいこと・困難なことに取り組まなければならないときに、できない理由・やらない理由が常に先行して行動しない人は10年後も20年後も革新的な行動とそれに付随する結果をもたらすことは極めて難しい。できない理由を探すのは簡単で、それを自分の中で正当化するのはとても簡単なのである。そうやって自分に都合の良い逃げ道ばかりを作っていないだろうか。

人は自分の限界を勝手に自分で設定する傾向がある。「食わず嫌い」や「つまみ食い」程度ですぐに諦め、骨の髄まで味わい尽くす前に大抵の人は諦めてしまう。しかしながら、例えば大学受験という青少年期の一大イベントを考えてみても、結局受験レースで勝ち残る人は骨の髄の髄まで徹底的にやり切った受験生なのは確かである。

1万時間の法則というものがある。これは何か物事を大成させる人はそれまでに1万時間の下積み時間を要するという考え方である。難関大・医学部受験合格に必要な学習時間も8,000~10,000時間が一つの目安と言われており、まさにドンピシャリの数字である。事実、私自身も医学部合格にはこのくらいの時間の学習を確保した。

高校三年生、浪人生は共通テストまで残り2ヶ月、二次試験本番まで3ヶ月という限られた時間しかないが、最後の最後まで諦めず努力した人間こそが三月の勝者になる。直前期は誰しもが苦しくなるが、その苦しさを自分の都合の良い形で解釈し、できない理由として取って付けることはいとも簡単だが、それは数ヶ月後に間違いなくしっぺ返しとして自分に返ってくる。苦しさから逃げた人から脱落する。そしてその苦しさは自分だけではないのも事実であり、今が最大の正念場だと強い意志を持って日々の学習に取り組むべき最終フェーズがまさに今なのである。

そして、高校一年生や二年生は、他人事としてこの時期を傍観するのではなく、次は自分の番なのだと主体的に捉え、本気で取り組んでいる目の前の先輩の姿を目に焼き付けておこう。その目に焼き付いた残像はこれからの勉強に対する考え方やモチベーションを維持する上で強力な武器になるのだ。

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