共通テストまでカウントダウン状態である現在、毎日遅くまで追い込みをかけている受験生も多いと思う。共通テスト直前期の追い込みで過去問よりも1割以上、場合によっては2割以上の得点上昇を見せてくれる受験生もいる一方で、過度な追い込みで体調を崩してしまい、大事な直前期の1~2週間ほどダウンしてしまう受験生がいるのも事実である。
最後の追い込みは暗記教科で特にその効果を発揮する。直前の追い込みはどの受験生もやるべきだが、この時期の昼夜逆転には注意したい。直前期は12-13時間以上の勉強時間を確保するのは当然だが、そのために昼夜逆転してしまうと、結局試験本番でも昼夜逆転を引きずってしまいベストパフォーマンスを発揮できなくなる事態は避けたい。そのためには朝起きる時間を固定して、具体的には共通テスト本番の時間割に合わせて活動を開始して、その日の微妙なコンディションに応じて寝る時間を調整するのがオススメだ。これは医学的に見ても、太陽光を朝浴びることで日内リズムを調整し、またビタミンDを生成し免疫状態を良好に保つ観点からも非常に理に適っている。
当日ベストの体調でないだけで、本来の能力の2割、3割減になってしまう。そこで、万全の体調面で本番を迎えるために、寒いこの時期は体を温めるものを積極的に摂取し、起きる時間を一定に保つように朝起床し、手洗い・うがいなどの感染予防をきちんと行い、不特定多数の人が密集する空間に自ら近づかないなど、各人が気を付けられることは気を付けてほしい。
焦らないで、でも諦めないで、限られた残りの時間で勝負しよう。