来週、ついに今年度の国公立二次試験が行われる。本日は本番当日に大切な心構えを3つだけ教えたいと思う。
常に全教科の得点総和が最高になるように問題の取捨選択を行うべし
共通テストでも然りだが、理想的には全教科で100点を取れれば最高である。しかし現実はそう甘くない。たった1問に固執した結果、後半の2問、3問が解けなくなるというのは避けるべきである。問題全体を俯瞰し、問題によっては『できるが、あえて解かない』という英断も必要な場面がある。これまでの受験勉強を通して自分の解法スタイルや癖などもある程度理解が進んでいるはずなので、『常に得点の総和が最高になる』ように問題を解き進めよう。それが結果的にはベストである。
出題傾向が変わったときこそチャンス到来
多くの受験生は志望校の過去問を通して、各大学の出題傾向に合わせた対策を行っているはずである。その勉強法自体は全くの正解である。しかしながら『毎年英作文が出る』『毎年確率の問題が出る』などおおよその予想や作戦は立てておく必要があるが、本番もその通りとは限らない。そしてその傾向が例年と違ったときこそ、むしろチャンスだと思ってほしい。というのも、多くの人はその傾向通りに出ると強く信じ、傾向と違う問題が出た途端に、人によってはパニックになったり、正常な頭の回転を働かせられず100%の力を発揮できないことが多いからだ。その中で自分だけは事前にそのような可能性があることの心づもりをし、頭をパッと切り替えられると本番で心理的にも有利に解き進められるだろう。
自分がわからない問題は他人もわからない
総じて、試験本番で分からない問題が出てくるとパニックになる。しかし、もし自分がこれまでに十分な勉強量と質を担保して一年間を学んできたならば、その問題は高い確率で捨て問である。つまり、自分がわからない問題は隣の受験生もわからず、その問題に固執することはデメリットになり得る。少なくとも一旦はスキップし、その他の問題に取り掛かり、余力があれば最後にチャレンジするくらいの考えで良いだろう。また先の①でも述べたように、得点の総和が最大になる順で解き進めるべきで、そのような観点からも『わからない問題は飛ばす』ということを行ってほしい。
以上、こちらの3点を本番では大切にして、来週の試験本番に臨んでほしい。泣いても笑っても一回勝負。頑張ろう!