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9/2/2022 9:30:00

Case74.知っている、できる、やっている

eyecatch
勉強法

 「知っている」「できる」「やっている」の間にはそれぞれ雲泥の差がある。一番多いのは、「知っている」で満足しそれ以上駒を進めようとしない人であろうか。実際には「知っている気になっている」という人の割合が多いかもしれない。

 「知っている」とは多くの場合、「聞いたことがある」「見たことがある」程度のレベルである。その知っていることを実際にやろうとしてもできないことが多く、実戦レベルに達するには程遠い。

 次は「できる」の状態だが、これは動作に意識を置かなければその行為を行うのは難しいレベルである。無意識にやっている人とはまだまだレベル差があり、とっさの判断を要求されるレベルの戦いでは未完成と言わざるを得ない。

 最後に「やっている」とは、意識せずにその動作を反復できている状態であり、高い次元での勝負ではこの状態に達してようやく真の土俵に上がることができる。この段階に達した人は「知っている」「できる」より数段階高い位置から状況を俯瞰でき、場合によっては「できるけどやらない」という英断すら行える。

 受験的に考えると、「この問題は見たことあるな」程度のレベル(=知っている)では本番で点数にならず、「この問題は考えればわかる」(=できる)でもハイレベルな勝負では不十分で、「思わず体が反応してしまう」(=やっている)のレベルに達しなければ皆さんが目指すようなレベルには届かないのである。医学部や難関大受験では「できる」のは当たり前で、その「できる」の精度、すなわち「やっている・やりこんでいる」のレベルを要求され、そのレベルでなければ全国の受験猛者達には勝てない。

 最初は誰しもが「知る」ところからのスタートであり、最初から「やっている」ということはあり得ない。ひたすら反復練習を繰り返し一段ずつステップアップすることが必要である。地道にこの反復を繰り返すことができるかどうか、これが「知る」から「できる」、「できる」から「やっている」へレベルアップする唯一の方法である。

 いま自分は「知っている」のか、「できる」のか、「やっている」のか、果たしてどこの段階にいるのか。改めて自分に問うてみよう。

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