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5/9/2021 3:19:00

Case2.塾生合格率100%に向けて

eyecatch
マインド

今年の本塾の目標は「塾生を一人残らず医学部に合格させる」ことである。来年度は一人残らず第一志望の大学の医学生として新生活をスタートしてほしい。一人残らず春には笑顔で次のステージへと進んでいく「原点」として本塾を利用してほしい。そう切に願う。

 受験とは基本的に苦痛の連続である。特に浪人生や再受験生は社会的身分を有さない、言ってしまえば「受験ニート」と周囲の心無い一言でひどく落ち込んだり、先に大学に入学した友人の楽しそうな話や姿に心病む場面も多々ある。私自身もこの社会からの視線や苦痛を経験した。現役生だって、難関大や医学部などを目指している受験生は、級友と一緒にカラオケにもショッピングにも行けない。「あいつ最近付き合い悪くなったよな」、理解のない周囲からそんな陰口を叩かれることだってあるかもしれない。

 しかしこういった経験は確実に今後の人生の糧になる。苦しい、つらい状況を経験したことのある人とない人では困難に遭遇したとき、その対処の仕方がまるで違う。困難に対する「耐性」というか「思考力」というか、そういうものに歴然とした差があるのである。医師として若輩者の私自身が言うのもおこがましい話だが、困難に立ち向かった経験があると、人として医師として深みが出るような気がしている。これが正しいか正しくないかを現状の自分で評価することは不可能だが、周りの年配の医師の話を聞いていてもおそらく正しいと思う。

 私自身が塾の代表になった当初から決めていた一つの想いがある。それは「将来一緒の現場で働くことになる先生(医師)のお手伝いを今させていただこう」という信念である。つまり、私は勝手に塾生を皆「将来一緒のチームで一人の患者を助けようとするメンバーの一人(医師)」として、塾生という立場よりも「将来のチーム医療を担う医師」としての眼差しで皆を見ている。現代医療は一つの診療科で完全に完結するということはまずありえない。それぞれ細分化された専門領域をもち、他診療科の先生方とともに連携して、一人の患者にチームで取り組んでいく。少なくとも私の専門の診療科は他診療科の先生との連携なしにはまず成り立たないし、仮に呼吸器が専門であっても患者は呼吸器疾患だけ有しているのではなく、多かれ少なかれ消化器疾患や循環器疾患も併存しているのである。そうなれば当然自分の手に負えないものも多々あるわけで、適切な診療科の先生にコンサルテーションすることになる。

 将来、この塾の卒業生と一緒の医療現場で仕事をさせてもらえたら、こんなに楽しくてワクワクすることはないと思う。顔が見え、人となりもわかる関係なわけだから、連携も密に行えるし、阿吽の呼吸で診断から治療まで遂行できるのではないかと期待に胸を躍らせている。そして結果的には、少し視点を変えれば、そういった連携のとれた医療機関を受診できる患者にこそ一番メリットがあるのではないかと思う。

 北大・医大進学塾で毎日必死に勉強している将来のドクターたち、みんなの後ろにはこういった思いを持つ本塾の卒業生たちがいっぱいいる。直接会ったことはないかもしれないが、心からサポートしてくれているたくさんのOB・OG(医師)がいる。安心して前だけ向いて、毎日が本番だと思って机に向かってほしい。今が正念場。ここを乗り越えれば春が来る。その先で我々卒業生(医師)は待っている。

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