医学部合格カルテ
    トップ
    プロフィール
    記事一覧
    NEW
    Myカルテ
    お問い合わせ
    プライバシーポリシー

9/15/2023 9:30:00

Case125.点が線になるとき

eyecatch
マインド

"You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.So you have to trust that the dots will somehow connect in your future."

未来を見て点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶことしかできない。だから将来何らかの形で点は結ばれると信じるしかないのだ。

これは 2005 年にスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式に招かれたときに学生の前で語ったセリフである。今や Apple という会社を知らない人はほぼいないと思うが、その代表者である彼でさえ今日の世界(未来)を明確に見通せていたわけではないのだろう。

毎日地味で面白くないことを繰り返していると、途中で「こんなこと何の意味があるのだろうか?」「このまま続けて本当にいいのだろうか?」と考え込んでしまうことが多い。しかしジョブズのメッセージが正しいとするならば、今は一つひとつが点在しているように見える点でも、将来いつか必ずそれらの点が線の形で結ばれると信じるしか今はできないのだ。

受験生の多くは、今無数の点を打ち続けている。受験時代にはその無数の点の意味がわからないことも多いが、受験が終わり 5 年 10 年と経つとそれら点が線になり、ようやくその無数の点の意味がわかるようになる。多くの社会人が「もっと勉強しておけば良かった」と口に出したり、内心で思ったりしているのは、結局そういうことなのだろう。

数学の微分積分法、英語の関係詞、物理の円運動、化学の酸化還元反応、生物の遺伝学、・・・こういった各教科の各種内容は、はじめはそれぞれが無数の点としてしか認識できないかもしれないが、点が線となり、さらに二次元から三次元での広がりをもつ曲線として認識できたとき、マクロな視点で「あのときのあの努力は今の自分を形作っている」とはっきりわかるときが来る。

夏が終わり本格的な秋になる。秋は、受験生が精神的につらい時期だが、この時期にこれまで通り、あるいはそれ以上に無数の点を打ち続けた受験生が 3 月の勝利者になれる。未来を信じ、点が線で結ばれることを信じよう。その信念が勝利を生む。

mpsbanner
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 医学部・医療系受験へ

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓