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8/4/2023 9:30:00

Case119.計画通りにいかないことを計画しておく

eyecatch
戦略

物事をやる上で計画的に進めることは大切だ。ノープランの思いつきだけで行動すると出だしから頓挫することもある。しかしガチガチに計画してもそれはそれで上手くいかないことも多いのが現実である。そこで今日は現実的な解決策として“80点”を取りに行く計画の立て方について考えてみよう。

たいてい何か新しく取り組もうとしているときはモチベーションも非常に高く、開始当初は予定以上に進むことがある(進んでいる気になっていることがある)。そのためそのままのペースで進められると思い込み、振り返って考えると、非現実的な計画を新たに組み立て始めて、結果的には当初の予定の方が持続可能かつ最大効果を得られるような場合がある。

受験はマラソンである。厳密には主軸はマラソンスタイルで、レース途中の一部だけ短距離走が組み合わさるような競争である。体育の授業等でマラソン(中距離走以上)をしたことがある人ならば誰しもが身をもってわかることだが、はじめから最後まで短距離走のように真の100%で全力疾走を続けることは不可能である。そしてマラソンでベストタイムを出せるのは、60-80%くらいの力でレース全体を戦略的に走り抜いた場合である。

それでもなお計画通りに進まないのが往々にしてあり、ある意味で「計画通りにいかないことを計画しておく」戦略も常に考えておかなければならない。初めの計画が最善手とするならば、計画通りにいかないものを微調整して80点の計画に変更していくことが次善手ということになるのだろうが、この次善手をきちんとモノにできれば大目標自体は達成できることが多い。

さて、中長期的な計画を立てる際に重要なのは、必ずどこかでバッファー、すなわち緩衝地点を設置しておくことである。予定を立てる段階で、特定の1, 2週間を空白期間に設定したり、計画上は進捗スピードを遅らせるような設定にしておくことも戦略上重要である。計画通りにいかないことを前提とした場合、あえてこのような期間を設定することで進度調整や、必要ならば戦略変更などを行うことが可能になる。平たい言い方をするならば「遅れを取り戻す期間」「このまま同じ勉強を続けて良いのかどうかを判断する期間」といったニュアンスである。

計画通りにいかないことを計画し、この緩衝地点で適宜適切な判断のもと受験レース全体をマネジメントできた者が春の勝利を手にする。これらを自分一人のみでできれば素晴らしいが、それが難しいならば学校の先生や塾の先生に定期的にアドバイスをもらうようにするのが良いだろう。客観的な意見をもらうことで新たに気が付くことも多く、また受験指導に慣れた指導者ならば計画通りにいかない受験生をたくさん経験しているので現実的かつ効率的なアドバイスをもらえるだろう。このように自分を応援しサポートしてくれる周囲環境作りも受験を戦い抜く上では大切にしてほしい。

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