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7/11/2021 11:45:00

Case13.ぼくドラえもん

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マインド

 受験生はドラえもんを目指してほしい。ウルトラマンや仮面ライダー、セーラームーンではなく、ドラえもんを目指して勉強してほしい。ポケモンはギリギリセーフであろうか。何を言っているのか分からないと思うので、以下を読んで納得してほしい。

 ドラえもんはどんな相手にも対応できる最強の主人公である。相手がAで勝負してくればBでもCでも用意して戦えるし、常に臨機応変に困難に対処していける。特定の武器しかないわけではなくその場の状況・相手に合わせて複数の「ひみつ道具」を駆使して困難な状況を打破していく。一方で、ウルトラマンや仮面ライダー、セーラームーンは特定の技しか使えず、必ず最後に、問題の解決こそすれど特定の「必殺技」に頼ってしまう。たいていの場合必殺技は1つないし2つであり、その破壊力で相手を倒すことしかできない、いわばパワータイプの主人公である。ポケモンは1つのモンスターで4個まで技を覚えられ、技の種類もある程度任意に選べるのでウルトラマンなどよりは幾分レパートリーが多いだろうか。

 受験では、とくに難関大や医学部といった強豪を前にしたとき、絶対的な「必殺技」でのみ解決できるような問題よりも、複数の「ひみつ道具」を駆使して問題を解決していく能力を問われる場合が多い。絶対的解法で一直線的に・ストレートに解法を進められる問題も確かに出題されるが、複合的な問題に対して、こちらも複数の道具を使って対処していくパターンが必要となる。「必殺技」的解法の強いところは、1対1で問題を見た瞬間に解ける、ある特定の問題パターンにはめっぽう強いということであるが、手を変え品を変えられると途端に音を立ててガタガタと崩れていく脆さがある。

 つまるところ、問題が難しくなればなるほど、「手札(解法パターン)の多さ」が勝敗を分けるのである。一撃必殺の必殺技を1つか2つ持っているよりも、臨機応変に使える道具を10個持っている方が10通りのルートで問題にアプローチできるので、結果的に合格に必要な点数が取れるのである。1つの問題に取り組むとき「この解法で解けるから別解は分からなくていい、できなくていい」と考えるのではなく、「こういう別の解き方もあるのか」という様々な視点を日頃の勉強から養うことが非常に重要であり、それが最強のドラえもんになるために大切な要素である。

 良質な問題集・テキストを使用する学生、良質な講義を受ける学生は上記の多角的な視点を養いやすい。これまでの経験上、あまり勉強の得意でない学生ほどマイナーなテキストや問題集を使用していることが多いが、そういった学生こそ「不朽の名作」「王道の問題集」を1冊目に使用するのが良い。どういった問題集が「不朽の名作」であり「王道の問題集」なのか分からないときは是非信頼できる先生に聞いてみてほしい。良質な講義を受けている学生は、授業時間中に講師の多角的な視点が無意識のうちにインプットされるため、その教室にいるだけで思考力が飛躍的に上がる。また、たいていの場合そういった講師の作るテキストは多角的な視点で考察すべき良問が散りばめられており、授業×テキストの相乗効果が得られる。北大・医大進学塾のテキストは、各プロ講師陣の厳しい問題選定と実際に複数の医学部に合格した塾長のダブルチェックが入ったテキストであり、一般的なテキストよりも遥かに良質な問題を揃えていると自負している。

 良質な問題を最高のプロ講師に解説してもらい、習得すべき解法アプローチの視点を養った上で問題演習をすれば飛躍的な学力向上を目指せる。この反復こそが、ドラえもんにいち早くなれる最適解であり、受験生が来春に合格を手にするために必要な学習ストラテジーなのである。

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