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7/16/2021 9:48:00

Case14.生活偏差値~Hard work always pays off.~

eyecatch
マインド

 正しいやり方の努力を毎日コツコツと積み重ねることができれば、必ずその努力は結果に結びつく。そういった毎日は、たいてい平凡で刺激的なこともなく、言ってしまえば苦痛の連続である。しかしその苦痛の連続の先に、ようやく、ようやく光が射すのである。

 基本的に、毎日淡々と朝起きてから夜寝るまでに、ご飯やトイレ、睡眠などの最低限度必要な時間以外のすべての時間を勉強時間に充てることができれば、理論上毎日15時間くらいは勉強時間を確保できる。しかし受験生も人間であり、テレビやユーチューブを見る時間、スマホをいじる時間が生じた分だけ14時間、13時間、、、と理論値から徐々に離れていく。幸か不幸か、科学技術の進歩により簡単に暇つぶしをできてしまうツールが我々の身の回りには溢れている。「ちょっと5分だけ」が、気が付いてみれば「いつの間にか30分、1時間」というのはよくあることである。

 こういった受験生を誘惑する環境が多い中で、受験生の合否を分ける確かな一つの指標として、「生活偏差値」が挙げられる。生活偏差値とは、分かりやすい言葉で言い換えるならば、「自律力」である。もっと具体的に言うと、「スマホゲームで失う1時間」と「数学を解く1時間」を自ら天秤にかけ、「どちらを選択することが今の自分に有益であるのか」を主体的に、かつ、客観的に評価できるのかという能力のことである。これは人間の欲求とも密接にかかわっているため、口で言うのは簡単だが実行するのは非常に難しい。

 しかしながら、事実として上記のような「生活偏差値」「自律力」の高い受験生は、やはり高い学力を持っていることが多い。あるいは、現状そうでなくても、近い将来にその能力を開花する可能性が高い。これは自身の受験時代の周囲を見ていてもそうであったし、大学入学後に周囲にいた友人(=医学部に合格した彼ら彼女ら)は実際にそうであった。今自分が直面している状況に対して、自身に問いかけを行い、今優先してすべきことは何なのか、目標のためにはどのポイントを押さえてどのポイントを捨てることが重要なのか、を内的にマネジメントすることができる人たちであった。

 人は誰しも強い部分と弱い部分を持ち合わせており、人である以上常にどんなときも100%のストイックさでやり続けるというのは不可能なのかもしれない。しかしながら、時と場合によって、長期的な戦略の中で、自分の今の選択が果たして半年・一年後にどういった結果に結びつき得るのかということを冷静に考える力がある受験生は、やはり他者よりも有利に受験レースを進められることは間違いない。そういった意味でも、難関大や医学部といった全国の高い学力を有する「受験マシーン」たちとの競争を勝ち抜くためには、自分も時には普通の人間らしさを失って勉強に四六時中没頭するための「受験マシーン」にならなくてはならないタイミングがあるのかもしれない。

 受験生は苦悩の日々が続くが、そういった努力を正しく毎日積み重ねれば最後は必ず報われる。これは間違いのない真実である。残念ながら、勉強というものは、今日やったから明日すぐに効果が出るような特効薬的作用はない。どんなに早くても3ヵ月後、普通なら半年後にしか成果は出てこないものである。その準備期間を耐え忍び、数ヵ月後にじわりじわりとにじみ出てくる学力の変化までじっと我慢し続けなければならない。春の勉強は夏以降に、夏の勉強は秋以降にようやく少しずつ成果になるのである。しかしながら、毎日の変化は目に見えないわずかな変化であったとしても、数ヵ月後に確実にその努力はpay offするのである。この期間を忍耐強く待ち続けることができるのか、それが受験生に求められるメンタルゲームの一つなのかもしれない。

 さて、最後に北大・医大進学塾の塾生諸君、君たちが日々努力しているのは毎日リアルタイムに見れなくても、塾スタッフから毎週の進捗状況を聞いているし、教室の窓から垣間見れる授業中の後ろ姿からも分かっている。今年度はまだ序盤戦であるが、特に夏休みにさらなる進歩をして秋以降に飛躍的な学力向上を目指してほしい。自分自身も同じ学び舎で約10年前に上記のような先が見えない苦しみを経験しているから、君たちの苦しみは痛いほどよく分かる。でも大丈夫。高い生活偏差値で日々コツコツ積み重ねれば、Hard work always pays off.である。本塾の一人の先輩としてこれまでもこれからも応援していますよ。

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