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12/3/2021 10:00:00

Case37.まず、学習計画

eyecatch
マインド

 受験勉強をするにあたって、まず何からスタートすればよいか。それは学習全体の計画であり、合格への明確なストーリーを描くことである。計画のないところに目標到達はありえない。今回は主にこれから医学部受験、難関大受験を志す受験生に向けてのメッセージである。これから高い頂を目指す受験生の最初の一歩として役立ってくれればと思う。

 ちょうどニュースで大谷翔平選手が国民栄誉賞を打診されるも辞退したという記事を目にした。今や大谷選手は国民的スターであり、彼を知らない日本人はまずいないと思う。大谷選手は小学生のころからメジャーに憧れ、その目標達成のために自分が納得するまでとことん物事を突き詰めるタイプだったようだ。

 何か目標を成し遂げたいと考えたとき、例えば大リーグで活躍するプロ野球選手になりたいと考えたとき、その目標達成を明確に意識しないで「何となく毎日過ごしていたら大リーグで10勝する投手になっていました。」などという人を見たことも聞いたこともない。これは極端な例ではあるが、受験でも同じである。つまり、「何となく毎日過ごしていたら医学部に合格しました。」というのは皆無だと考えてよい。(時折勉強しないで医学部に合格したという虚言を聞くが、こういう人ほど隠れてガリガリ勉強しているのが常である。)

 上記のプロ野球選手の例の場合、プロ選手になるためにたいていは小学生から、あるいはその前から野球チームに加入し朝から晩まで白球を追う。次に中学・高校で野球の強い学校に行き甲子園で何回戦まで勝ち上がり、球速150km/時、奪三振数30、防御率1点台などをスカウトマンに評価され、日本のプロ選手になる。さらにそこから日本のプロ野球で何年も成績を残し続け大リーガーになるというのが一般的な流れだろうか。当然この過程の中には、小さいころからの食事管理、基礎体力作り、筋力トレーニング、野球に関する知識・教育などもアスリート教育としてメニューに含まれている。

 ここで非常に重要なポイントとして、このプロセスを経る過程で野球少年A君は明確にプロになる意識を持ち、その意思表示を行い、周囲環境を味方につけ、その上で血のにじむような努力をし続け、晴れて目標を達成したということである。「何となく毎日2時間キャッチボールしてたら球速150km/時、奪三振ショーができるようになってました。」というのはおとぎ話である。野球はスポーツであるから、例えば基礎体力はどのスポーツにも共通している基礎的な大前提としてトレーニングし、さらに野球の投手として活躍するのであれば野球の投手に必要な投球フォームも必要であり、さらにそのためにはボールを投げるという動作のための筋力づくりも必要である。そしてそのためには当然食事管理も他の競技選手とは異なっていることだろう。(野球とサッカー選手では身体つきが違うし、同じ野球でも投手と外野手は身体つきが違うのは明白である。)こうした一連の目標に向かうすべての継続的プロセスを経て初めて一定の【結果】を手にする。

 大学受験も同じである。明確な目標を作らずに「何となく毎日2時間計算問題を解いてます。」「気が向いたときに英単語帳を眺めています。」というのでは絶対に医学部・難関大レベルには合格しない。【医学部に合格する!】という明確なビジョンを持って、その意思表示を行い、周囲環境も整え、例えばその後には試験配点の高い英数理を中心に一連の学習計画を十分に練ることが必要である。基礎体力づくり(最も基本的な学習習慣づくり、基本レベルのベースアップ)から始まり、投球フォームづくり(基本から標準・発展的な問題へのアプローチ)、さらに実戦形式の練習(本番への意識、志望校特有の問題への対策など)などを順序立てて、適切な時期に適切なレベルまで準備するということが、一年を通じてマネジメントされていなければならない。その上で全国のライバルたちと戦う自らの必死さが加わり【結果】を手にすることができる。

 大学受験は、もちろん医学部受験も含めて、プロ野球選手になるよりは確率的には戦いやすい競争である。言い換えれば、正しいやり方をコツコツ積めば比較的努力が報われやすい競争である。そのためにも、これから医学部などの高い目標に挑戦しようとする受験生はぜひ目標を明確に、そのプロセスを熟考し、第一志望合格のために必要な学習計画・学習戦略をまず最初に考えてほしいと強く思う。それこそが大学受験で失敗しないためのはじめの一歩である。

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