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12/15/2023 9:30:00

Case138.『型通り』、『型破り』、『型無し』

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マインド

勉強でもスポーツでも芸術でも、どんなものにも必ず『型』と呼ばれる「決まったやり方・標準的なやり方」は必ず存在する。読んで字の如く、この型の通りに物事をこなすことを『型通り』、型を破ることを『型破り』、型が無いことを『型無し』と呼んだりするわけだが、前者の二つは基本となる『型』を承知の上で型の通り取り組むのか、あるいはあえて型を破って取り組むのかということであり、一方で型無しは型を一切知らずして取り組むのかという大きな違いがある。先に結論を述べておくと、『型通り』『型破り』は上手に物事に取り組むやり方として成立するが、『型無し』はおそらく上手くいかないことが多いやり方である。

『型』とは長い年月をかけて数多くの偉人たちの叡智を集めた傑作であることが多い。『型通り』のやり方をしておけば、満点は無理でも安定して合格点は取れることが多い。卑近な例では、型とはマニュアルのことであるから、マニュアル通りに動いていれば勉強でもスポーツでも仕事でも落第点を取ることはない。しかしながら、落第点は取らないが、個別具体的に見た場合は大正解にもならないのがマニュアルである。つまり、一人ひとりが求める最高のパフォーマンスや点数を取りたいならば、型(マニュアル)から一歩抜きんでる必要がある。そこで初めて『型破り』という考え方が出てくるわけだが、型破りが成立するのは落第点を取らない最低限のレベルは担保した上だからこそ成立するオリジナリティであることを忘れてはならない。つまり、基本となる『型』をおさえたからこそできる『型破り』なのである。

『型破り』と『型無し』を混同している人がいる。型破りは上述のように型を知っているがあえてその型を崩しさらに高みを目指すやり方であるが、型無しは基本を知らないでとにかく我流で引っかき回すのである。野球のバッティングで例えるならば、バットの握り方や振り方も全く知らずバットをめちゃくちゃに振り回すためヒットやホームランはおろか、バットにボールが当たることもないだろう。仮にボールに当たりヒットが出ても何万・何十万分の一の確率であり“まぐれ”である。

よって、一に『型を知り』、二に『型を破る』ことが大切である。型を知るとは、先生や上級者、先駆者にやり方を習うことであり、型を破るとは、そのやり方をベースにし自分に最適なやり方を模索し実行することである。これは受験勉強でも同じことが言え、偏差値的に60くらいまでは『型通り』の勉強のやり方で到達できる場合が多く、その先のレベルで『型破り』が必要になる。つまり、偏差値的に60に達していない人は、徹底的に信頼できる周囲のアドバイスややり方を習い真似することが大事である。この時期に『型無し』である完全我流のやり方に走ると最悪で時間ばかり浪費してしまう。

「自分のやり方」は大切だが、そのやり方が完全我流になっていないか、そういった目線をもって客観的に自分を見つめる目をもつこと、それが難しいのであれば周囲にそういう目をもったアドバイザーを味方につけておきたい。特にこれから本格的な受験に向かう高2生、高1生こそ、こういった視点で現在の勉強のやり方を見つめ直してほしい。当たり前だが、早ければ早いほど修正はききやすく、最終目標に到達しやすいのだから。

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