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11/25/2022 9:30:00

Case86.医学部受験における医学英単語はどの程度必要か?

eyecatch
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「医学部受験における医学英単語はどの程度必要でしょうか?」と医学部を目指す受験生から何度も質問を受けるが、今日は実際に複数の医学部に合格した自身の経験をもとにこの質問に答えていこうと思う。

まず、医学英単語に限らず一般の英単語・熟語にも同様のことが言えるが、これだけ覚えれば試験本番で絶対に知らない単語が一語も出てこないということはない。覚えれば覚えるだけ有利になるが、大学受験のような時間的制約の強い試験では現実的に暗記可能な単語量というのが限られる。この前提で上記の質問を答えるならば、【300~500】というのが一つの解だと考える。ただし、ここで言う「医学英単語」の定義とは、一般的な単語帳にも載っているような医学部を目指さない受験生でも知っている常識的な医学に関連する英単語は除いて、それに追加で300~500というイメージである。

300~500とやや幅があるのは、特に私立医学部受験の場合は問題の傾向に大きなバラツキがあるためである。受験生のレベルではやや難解な医学英語を絡めてくる大学もあれば、科学的な文章の中にごく一部標準的な医学英語を使っているだけの場合もある。さらに、国公立大学で他学部と同じ英語問題を解く場合は、医学英語の知識がゼロでも問題ない場合もある。

今問題にしている医学英語の知識が必要になる大学を視野に入れている受験生は、【300~500】という数字で割り切ってほしい。満点を取りたいならば1,000でも2,000でもそれ以上でも覚えれば良いが、それでも未知の医学英単語には出会うことになり、コストパフォーマンスの観点からはオススメできない。代表的な300~500を覚えて、それでも未知の語に出会ってしまったら諦めて前後の文脈から推測するという手法に切り替えるのが現実的であろう。

難解な単語、特に医学英語のような特殊な単語を知らないがために合否が決定するということはほぼなく、作題者もそういった語彙を受験生は知らないだろうと想定して問題を作る場合がほとんどである。つまり、作題者はその後が知らなくても前後の文脈で推測する能力や、そこが答案作成のポイントにならないように配慮して作っているのである。このような問題を作る側の思考を解く側が推測し、ときに問題を通して相手とキャッチボールをする能力も同時に受験生には求められている。レベルの高い話だが、これは英語に限った話ではなく、数学でも理科でも学力の高い受験生は概して身に付けている解法スキルの一つである。

無限に存在する英単語、特にどこまで手を出せばよいかわからない医学系の語彙に関しては【300~500】を一つの目安に取り組んでみよう。現実的にはこのくらいの語数で十分である。

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