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5/22/2021 1:55:00

Case4.才能がないのは普通である

eyecatch
マインド

 「才能がないから自分は何をやっても無理だ」「頭の良さなんて生まれたときから決まってるんだから医学部なんて入れるわけがない」と嘆く人がいる。かくいう人たちは決定的に足りていない「才能」がある。「才能なんてないのが普通」であり、その前提でどう戦うのかを考えなければならないという思考が欠けているのである。

 医学部に入学した人あるあるで、「どうやって勉強したの?すごい勉強法とかあるんでしょ?〇〇ちゃんは昔から天才だったもんね。才能ある人はいいよね。」など周囲から様々な質問や評価をもらう。果たして天才で才能があったから勉強ができて医学部に受かるのか。結論、天才で才能があっても「医学部受験はそれだけでは受からない」ということである。むしろ医学部合格者のほとんどは凡才であり、凡才であるが故に人一倍努力したのである。たしかに天才で才能がある一部の人しか行けない医学部というのは存在すると思う。しかし、そんな医学部ばかりなわけがない。せいぜい東大理IIIと京大医学部、その他1~2個の特殊な医学部くらいだろう。

 医学部に合格する人は決して恵まれた才能があったから受かったのではなく、毎日コツコツとただひたすらに、雨が降ろうが槍が降ろうが、そんなのお構いなしに黙々と努力を続けたという結果の積み重ねで合格したのである。才能がないと分かったからこそ、才能があってさらに勉強する本物の「天才」達と勝負するには、ただひたむきに目の前の勉強に向かって取り組むことを選ばざるを得なかった、そしてそういう人が医学部といえど大多数であり、そういう人が結果的に第一志望に合格して医師になるのである。つまり才能がないというのは普通であり、それを知ったからこそ愚直に毎日勉強を行った結果として医学部に合格するのである。かく言う私も自分に才能があるとは一度も思ったことはなく、毎日ひたすら勉強した結果として医学部に合格したと思っている。

 ただ、必死に勉強して、毎日死ぬ気で勉強していると何となく自分の「才能の可能性」に気が付くことがある。自分の場合は「英語」であった。しかしそれは、他の受験生よりも何倍も何十倍も努力した自負があるし、実際そうだったと思う。それくらい勉強してようやく才能の有無の可能性に辿り着くと思う。つまり、才能とは努力の先にあるものであり、最初から持っているものではないということである。この言わば「才能に気付くための果てしない助走」を積んでからでないと、才能の有無について議論することは無理だと思うし、たいていの医学部ならこの議論の前段階の学力で合格点に到達する。また、逆も然りで「才能がない可能性」についても、他の受験生の何倍も何十倍も努力した末に気付かされることになる。しかしこれも上記と同様に、この議論の前段階でたいていの医学部入試は合格点まで取れてしまう。おそらく体感的にはこのレベルの議論の対象となるのは偏差値75~80レベル以上だと思う。そう考えると、やはりほぼすべての医学部は合格圏内である。

 自身の経験を通して受験生に伝えたいのは、「才能がないのは普通であり、だからこそ毎日コツコツやった人が勝つんです。」という至極当たり前の内容で、これができるかできないか、受験とは結局ただその一点だと思う。

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