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4/1/2022 9:30:00

Case52.リスニング、侮る勿れ

eyecatch
教科別

 センター試験から共通テストに変わり多くの教科・科目で問題の見かけや傾向が変化したが、今回は配点比が高まった英語リスニングについて考えてみる。

 まずリスニングの配点比が高まった背景を考えてみよう。ここ最近の学校英語のトレンドは4技能(聞く、話す、読む、書く)のバランスに重きが置かれている。とりわけ4技能のうち「聞く」「話す」を苦手とする日本人が多いために、全国50万規模の試験で導入しやすい「聞く(リスニング)」のウエイトを大学受験で大きくしようというコンセプトが背景にある。(「話す(スピーキング)」は単一マーク試験で導入するのは不可能であり非現実的であろう。)

 上記のトレンドの変化は実際の英語配点比にも影響を与えた。すなわち、従来の「リーディング200点、リスニング50点(4:1)」から「リーディング100点、リスニング100点(1:1)」へ大幅に配点比が変わり、結果的にリスニングのウエイトが大きくなった。ただし、各大学でリーディングとリスニングの圧縮比は変わっていることもあるため、実際に受ける大学の配点比に注意してほしいが、多くの受験校でリスニングを無視してリーディングだけで共通テスト英語を8-9割に持っていくというのはほぼ不可能になった。(センター試験時代はこのリスニング軽視の作戦でも何とかなったのだが。。。)

 さて、こうした中でこれまでに「リスニングをどうやって勉強したら良いのかわからない」という声を多数耳にしたが、約10年前の自分を振り返ったとき私自身にも確立された英語リスニング学習法は無かったように思う。つまり、英語音源(CDなど)を大量に闇雲に聞きまくるという、ある種で根性論的な学習法しか知らなかったわけである。

 この英語を大量に聞くという学習コンセプトそのものは、一定の条件を満たす場合には正しい学習法であり非常に効果的であるが、他方でこの学習コンセプトは万人に効果的とは限らないということも同時に言える。ではどのような条件を満たせば効果的であり、あるいは効果的でないのか。

 あくまで個人的な意見ではあるが、結論、大量の英語を聞くことが効果的なリスニング対策となるのは以下の2パターンと考え、それ以外はあまり効果的だとは考えていない。 ①幼少期の言語獲得期に行う英語リスニング教育 ②英語発音・リスニングルールを体系的に(理論的に)学んだ後の反復練習としての英語シャワー教育 この2パターンのどちらかであれば、英語を大量に聞くという学習法は正当化され得ると考えている。

 まず①については異論はないと思われる。幼少期の言語獲得期に、母国語のみならず第二言語・第三言語を日常的に聞かせることで、自然と同言語の会話能力が向上することはほぼ間違いない。我々が誰かから文法的に日本語を習う前に勝手に日本語で会話を始めているのはこの理屈である。ただしこの①の条件を満たせるのはかなり限られた人たちで、少なくとも今大人になってしまった人には二度とやってこないチャンスである。。。

 次に②について、これは①とは異なり、ある程度大人になってから英語リスニングを向上させたいと考えている人にはこの学習法が最適である。一般の学校教育ではあまり教えてくれないが、英語発音・リスニングには「ルール」が存在する。そのルールを体系的に(理論的に)学習し、頭で理解した上で英語を浴びて身体に覚えさせるというやり方である。このやり方であれば、むしろ幼少期に学ぶよりも理屈重視であるから大人になってからの方が分がある学習法なのである。

 この「ルール」とは一体何なのか。例えば、「water」や「put on it」は辞書に書かれているように「ウォーター」「プット オン イット」と発音されるだろうか。英語は発音されるとき(=会話中では)、reduction、liaison、flappingなど様々なルールの下で音声が変化している。それぞれの説明は割愛するが、こういったルール、とりわけリスニングの際に重要なルールを優先に体系的に学習していくことが、幼少期以外に英語リスニングを向上させることができるキーポイントである。このルールを知った上で場数を踏むのと踏まないのでは雲泥の差である。

 私自身が10年前にリスニング対策で苦労し知りたかったことを、これからの塾生には積極的に還元したいと思う。このルールを体系的に学習できる学習塾はほぼ皆無であり、そのための新設講座が【リスニング英語対策シャワー講座】であり、まさにこれから始まろうとしているのだ。

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