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3/25/2022 9:30:00

Case51.数学は【暗記】である

eyecatch
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 「数学は【暗記】である」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。この【暗記】という言葉の意味を正確に理解している人は果たしてどれほどいるだろうか。真に数学が得意という人たちのレベルには到底及ばないものの、数学が苦手だった当時の自分が少しだけ得意に変わった瞬間にこの【暗記】の言葉の本質を理解した気がする。今日は数学が嫌いな人、苦手な人の役に立つような記事になれば良いと思う。

 まず、数学が苦手な人ほど【必要な解法パターン】が手札に揃っていないことが多い。感覚値としては偏差値換算で60くらいまでの人は、この解法パターンの暗記が足りていないと感じる。数学と聞くと、公式を一つ覚えてそれを応用するんだから暗記じゃなくて発想を鍛えないとダメではないかと疑問を持つ人がいるが、結論それは違う。では【暗記】とはどういう意味なのか、順に考えていこう。

 まず数学における【暗記】とは、丸暗記=盲目的に意味も分からず覚えている状態ではなく、一定の理解と同時並行的でなければならない。暗記だけが先行すると、見たことのある全く同じ問題のみ解けるが、変数を一つ変えられただけで途端に解けなくなるという「数学ができない人によく見るパターン」に陥る。「なぜこういう解法論理を選択するのか」という理解と同時並行的に暗記されていなければならない。

 一方で、「それならば【理解】こそが大事じゃないか」と反論もあるだろう。「公式を導出できるほどの【理解】をしておけば暗記なんて必要ないじゃないか」、そんな鋭い意見もあるかもしれない。結論、それは半分正解で半分間違いなのである。なぜならば、受験数学とは決められた時間内に解答を導き出す試験だからである。つまり、覚えていれば済む公式の導出に10分も20分もかかったら受験的には勝てないのである。暗記と理解は互いに密接につながっており、暗記と理解がある状態を土台にして暗記がないといけないのである。

 そしてこの状態になって初めて、【発想】という概念が出現する。上記の段階でようやく手札が揃ってスムーズに出し入れできる状態になり、その手札を目の前の問題に合わせて変幻自在に組み合わせる【発想力】が必要となる。この問題にはAカードとBカードを組み合わせて、Cカードのこの部分を使えば解けそうだなと考えられる段階に立てるのである。

 数学が苦手な人は【暗記】・【理解】のどちらか一方に偏っているケースが多く、この車の両輪とも言える合わせ技的な考え方を持っていない人がとても多いように思う。得意になるためには、暗記だけ・理解だけという考え方ではなくそのどちらも必要であり、さらに次のフェーズに進むときにはその両輪の上に【発想】するための【暗記】を乗せていくことが重要である。受験的には、この段階に達した時点で標準的な典型問題を取りこぼすことはほぼない。つまり一般的な大学の合格最低ラインに達することができる。

 ただし医学部や難関大を目指す受験生は、周囲の受験生もこのレベルはできて当然というハイレベルな戦いをしなければならないので、【発想】を数段階で問う問題にチャレンジしていく必要が出てくる。しかし改めて繰り返すが、この発想の土台になる標準的な解法パターンの習得はやはり【暗記】なのである。

 教科書レベルの問題から標準的なレベルの参考書類の解法パターンをいかに早い段階で習得=暗記していくのか、これがまさに受験数学の絶対的な攻略法だと考える。これから受験を迎える受験生で、特に数学を攻略したいと思っている受験生は以上のことを念頭に置いて学習を進めてほしい。

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