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10/20/2023 9:30:00

Case130.走った距離は裏切らない

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マインド

「走った距離は裏切らない」これは2004年アテネオリンピック女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき氏の言葉である。“世界一の練習”と自称するほどストイックに練習を続ける野口氏が口にしたこの言葉はマラソンという競技にだけ当てはまるものではなく、普遍的な事実として多くの物事に当てはまるのではないだろうか。

この言葉の本質とは、努力を続けることの重要性を説いたものである。努力の本質は他人との我慢比べである。他人よりもいかに長く努力を続け、工夫し、想像力を働かせて走り続ける。野口氏の言葉は、今この瞬間まで、そしてこれからもその努力を続けることの重要性を説いたものである。

この言葉は単に物理的に走った距離(=努力)のみの重要性を語っていると勘違いしてしまう人がいるが、努力の種類についても考えてみる必要があるのではないか。つまり、「走った距離は裏切らない」という言葉を聞いたとき、マラソンという競技であれば「走行距離」という単純明快な定量値のみに焦点を当てる人もいるかもしれないが、実際にはそう簡単ではない。たしかに「走行距離」も努力の一つであるが、「走行距離」しか努力すべきポイントがないわけではなく、例えば、栄養や睡眠、シューズ、走るコース、コーチやアドバイザーの選択など、こういった走るという動作以外にもそれを支える全ての環境を整え、学習することも「努力」という枠組みで捉えるべきであろう。つまり何の考えもなしに物理的な距離のみを走るだけでは効果や結果を最大化できず、それを支える全ての環境も整えていく努力をしてはじめてトップレベルの戦いができるのである。

受験勉強も全く同じであり、たしかに勉強時間という定量値も重要であることは間違いないが、例えばどの時期にどのような教科・分野の勉強を行うのか、どのような教材を使い学習を進めるのか、一日の中で学習する時間帯やどのような場所で勉強するのか、困ったときに相談できる学習アドバイザーはいるのか、こういった受験勉強全てを含めた総合的な努力も続けることが大切である。学習に関する条件すべてを向上させる努力を惜しみなく続けてはじめて高い次元の目標に到達できる。

特にこれから本格的な受験勉強に取り組もうとする高2生は、今のうちからこういった学習時間以外の環境や条件の整備を行っておくと、いざ本格的な受験勉強を開始した際には序盤から終盤地点のいずれのポイントにおいても間違いなく他を圧倒する高いパフォーマンスを発揮し続けることができる。全国の勉強猛者たちと高い次元で勝負をしなければならない受験生には、こういった高いレベルの話も要求されていることは覚えておいてほしい。

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