医学部合格カルテ
    トップ
    プロフィール
    記事一覧
    NEW
    Myカルテ
    お問い合わせ
    プライバシーポリシー

11/24/2023 9:30:00

Case135.お母さん、お父さん、ありがとう。

eyecatch
その他

『お母さん、お父さん、ありがとう。』受験生は家族にどれだけ感謝の気持ちをもって勉強に取り組めているだろうか。受験勉強を通して学生に学んでほしいことの一つに『親や家族への感謝』がある。特に、今この瞬間を当たり前のように受験勉強に集中して取り組めている受験生にこそ、この言葉の意味をしっかりと考えてほしい。

おそらく受験生の99%は朝に目が覚めるとご飯が用意され、炊事や洗濯を行うこともなく、朝の自分の準備を終えるとすぐに学校や予備校に向かい受験勉強を始めているだろう。特に共通テストまでカウントダウン状態の今であれば、帰宅後もお風呂や夕食が準備されていたり、夜遅くまで勉強していれば黙っていても夜食が提供されたりもするだろう。このとき「自分は受験生なのだから家族は協力して当たり前」とか、「もっとアレもコレもしてほしい」とか、こういったことを権利のように考える受験生がいるが、果たしてこれは“当たり前”なのだろうか。

現在の日本社会では、良くも悪くも大学受験によってその後の選択肢が決まると言っても過言ではない。韓国や中国ほどの受験大国ではないが、日本でも一定の学閥や学歴フィルターが存在し、それによって将来の選択肢が広がることも狭まることもあるのは否定できない。とりわけ、医者になりたければ医学部に行かなければ医者になることはできないし、宇宙飛行士になりたいならば一定の学歴と高度な自然科学や宇宙学、英語を修得している必要があり、さらに外資系コンサル企業に勤めたければ東大京大、最低でも早慶レベルにいなければ就職はほぼ不可能である。これは『学歴』が全てではないと言いつつも、暗に学歴や学力の重要性を示唆している。

受験を真剣に考えている受験生の親はこの事実を知っているからこそ、多少のわがままには目をつむってくれて、無償の愛をもって全力でサポートをしてくれている。受験生に限らず、人は誰しも目の前のことに必死になると周りが見えなくなるが、今こうして当たり前のように毎日受験に集中できている環境を整えてくれるお母さんやお父さんのことを、今は99%の受験勉強への集中と1%の感謝の気持ちをもって日々の勉強に全力で取り組んでほしい。たった1%で良いから、ぜひ受験生は親へ感謝の気持ちをもってほしい。

「実るほど頭が下がる稲穂かな」という故事があるが、経験的に“できる受験生”ほど親や周りへの感謝の気持ちを忘れない。このわずか1%の感謝の気持ちをもてる受験生とそうでない受験生は、受験への取り組み方のみならず、受験が終わってからの人間的な成長も大きく変わってくる。

今日は最後に受験生へ二つお願いがある。一つは、一日一回お母さん、お父さんに「〇〇してくれてありがとう」と感謝を表現すること、もう一つは受験が終わったら「一年間本気で私/僕を支えてくれてありがとう」と感謝を表現すること、この二つだけは受験生としてきちんと守ってほしい。高校生の年頃には感謝を伝えることが恥ずかしくて難しいことかもしれないが、たったこれだけでも君たちのお母さん、お父さんは心が救われ、残りの期間もさらにしっかりとサポートしてくれる。

『お母さん、お父さん、ありがとう。』

感謝の気持ちを忘れないで残りの受験勉強もがんばろう。

mpsbanner
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 医学部・医療系受験へ

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓