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2/3/2023 9:30:00

Case94.医師国家試験

eyecatch
その他

今日、明日(2 月 4 日、5 日)の二日間で医師国家試験が行われる。6 年間をかけて学んできた医学の基本的な知識を問う全国統一の国家試験である。いわゆる難問や奇問ではなく、医師として働く際に最低限知らなくてはいけない一通りの疾患に関する内容で、病態メカニズム、臨床症状、検査、鑑別、診断、治療、予後などの医学領域を広く扱った問題である。

疾患はその臨床的または病態生理学的特徴から疾患群というグループで体系的に取り扱うことが多いが、同時に分野横断的な知識も求められ、つまり「〇〇の専門家だから〇〇のこと以外は全く知らなくてよい」とはならないのである。少なくとも医師国家試験を受ける上では万遍なく人体に関する知識を有していることが求められる。

医学は日進月歩で進化しており、それに伴って医学生に求められる知識量は年々増えている。体系的に学習するが、それでも単純暗記の量は半端ではなく、少なくとも大学受験としての医学部合格レベルに及ぶ学生のキャパシティや情報処理能力がなければこれだけの分量を理解し暗記することは不可能と思われる。

医師国家試験は 9 割の医学生が合格するため、巷では「簡単な試験」と思っている方もいるようだが、逆の見方をすれば「医学部に合格するような一定の学力レベルの人ですら 1割は落ちる試験」と考えるべきかもしれない。また、医学部に入学できた人が全員医師国家試験を受験できるわけではなく、医学部を卒業できず医師国家試験の受験資格を得られない人もかなりの数いる。そう考えると「医学部に合格し、かつ、入学後の各種専門試験を突破し選抜された医学生が受けても 1 割が落ちる」と考えるとよりわかりやすいかもしれない。

また、医師国家試験の特徴の一つとして「禁忌肢」という恐ろしい地雷も仕掛けられている。これは絶対に選んではいけない解答選択肢を 4 回以上選択すると、例えその他が満点だったとしても“不合格”とされてしまう仕組みのことである。その禁忌肢問題の正答率は関係なく、とにかく 4 問以上禁忌肢を選択した時点で不合格となるのだ。これはかなりストレスフルである。

上記のような医師国家試験であるが、今年の医学部 6 年生もまさに試験に臨んでいる最中である。医学部に入っても、その 6 年後にこのような試験が待ち構えていることを医学部志望の受験生には知っておいてほしい。

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