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6/10/2022 9:30:00

Case62.Pacemaker

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戦略

 受験におけるペースメーカーと言えるような人は周りにいるだろうか?自分の受験レースのピッチを測る上で、一つの指標となるような存在の人はいるだろうか?「いま自分の立ち位置がどのラインで、時間内に目標地点に到着するにはこのペースで大丈夫だろうか?」、受験生や保護者はいつもこのような不安や心配と対峙している。

 受験は情報戦である。正しい地図と羅針盤を持ち、適切な時期に適切な努力をすれば、その合格率を大きく上げることができる。しかしながら、受験において最も難しい要素の一つは、この【正しい情報】というものを誰もが正しくアクセスできていないことである。インターネットを見れば、確かに正しい情報というものは転がっているが、それ以上に内容の不正確なものや「ウソ」とも言えるような情報が氾濫している。

 極論を言ってしまえば、自分の周囲に目標とする大学・学部に合格した人を100人ないし1000人規模で集めることができれば、直接彼ら・彼女らにインタビューして、統計的に処理すれば一定解を得られるが、個人のレベルで行える範囲としてそれはあまりに非現実的である。仮にそこまでのN(Number)が無理でも、周囲に一人でも二人でも志望校に合格した人がいれば何かしらの情報をもらえるかもしれない。その人たちの情報をもとに、自分の現在の立ち位置とこれから克服すべき課題を洗い出し、彼ら・彼女らの生きたデータをペースメーカーとして利活用することは非常に賢い受験戦略であり、積極的にそうすべきである。しかし実際は、医学部や難関大レベルでは、周囲に合格した人がいなかったりする場合も多く、この一人・二人という数のデータですら入手困難な場合がある。

 自身の経験からも“リアルに正しく”わかることだが、このような情報は出身地や在籍校などに大きく左右され、明らかに有利不利の傾向が見られる。また、この場合特に怖いのが、“不利”と思われる立場にいて、それでいて不利であるという自覚をしていない「裸の王様」状態になっている場合である。上記の如く、インターネットの発達により理論上は誰しもが情報にアクセスできるという建て前ではあるが、決してそのようなことはなく、正しい情報にアクセスできる人とできない人で大きな差ができてしまっている。

 このようなリアルな情報を入手できない場合は、【仮想敵】を想定しイメージの世界で戦うことになるが、効率という観点からはベストとは言い難くなる。個別の学習戦略的にも難しい立場になるが、同時にメンタル面やモチベーションという観点からも通年で高いレベルを維持することは難しいかもしれない。見えない敵を想像して一年間戦うのはそれだけ難しいのである。

 困ったら相談できる人がいる、正しい情報を適宜提供してくれる人がいる、受験のペースメーカーとなる人がいる、こういった学習をサポートするシステム部分もすべて含めたものが受験戦である。場合によっては、近隣の学習塾に直接相談に行ってみたり、あるいはオンラインで相談をしてみたりなど、このような具体的なアクションを取ることも必要である。

 一生に一度しかない大学受験という千載一遇のチャンスを、決して情報が無かったために後悔しないよう最善を尽くすことも、受験生本人または家族のサポートとして必要であろう。

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